ホテルにあるブランド・価格のヒエラルキーをちょっとからかう様な、
デザインができる“プライスレスな宿泊”を提案する...
金曜の夜、AXISギャラリーでそんな展示を見てきた。
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「洗い流す」「眠る」「身支度を整える」の行為を
時間に置き換えてみたもの。
「汗を洗い流す=1h」「眠る=7h」「身支度をする=1h」。
つまり、宿泊に必要な時間は「9h(9時間)」。
今回展示されていたのは、この9hをカプセルホテルの形状のなかで
快適なものに仕立てようという試みだ。
実際に導入する睡眠ユニット、上質感ある色使い、かっこよさを
感じさせるサイン、快適そうなアメニティーが展示されていた。
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足元の矢印でユニット(部屋)番号を表示している。宇宙船みたい。
実物を見ると、この(↓)意味が分かる。
「9h ナインアワーズ展 ―都市における新しい宿泊のカタチ―」
もっともホテルの持つ、人が集う、楽しく食事をする、という役割は
そぎ落とされてるね。まあ、ユニットを使うことからいって、当然か。
そしてこれはデザインスタディではなく、12月に京都に第1号店を開業
する予定だという。
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動線は男女で分けている。
流れはスーパー銭湯と同じで、チェックイン後に男女別のロッカーへ
荷物を預け、専用の館内着を身にまといくつろぐというもの。
違いは、カプセルユニットに寝ること。
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このユニット、横幅と長さは十分にあって、横になってしまえば
狭さは感じない。
ある女性のお客さんは「2人でも大丈夫だね」なんて言っていた。
マットレスや枕もフカフカしながらしっかり感もあって、かなり快適。
感知器もちゃんと付いている。機能点検は面倒そうだけど。
アメニティも専用デザインのパッケージに入っていて、安っぽさは無い。
タオル類の品質は高い。
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一度ここに泊まってみたい、と思わせてくれる。
これ、既存のカプセルホテルとの住み分けができるかな?
せっかくの施設も、集まるお客さんの雰囲気で、がらっと変わるからね。
『9hって安くて、でもすごく個性的で面白い!』
そんな風に捉えられて、国内外の旅行者が集まってくれば成功だろうな。
展示されていた図面を見ると、125ユニットある。
フロント、ロッカー、バスなどの共用施設の階と、ユニットのある階。
もし同じ場所にシングル中心で作ったら、30室程度になるのかな。
ユニットは大きく見積もって2m×2.5m=5㎡。ミニマムのシングル10㎡の
半分以下。そして同じ階高で2倍の部屋数にできるんだから、スペースの
効率は抜群だね。
@7,000円×30室×80% =168,000円/日
@3,500円×125室×60%=262,500円/日
ホテルの地代負担力は、業務系や商業系に比べると低いんだけど
この「9h」が成功したら、その評価も変わるかもしれないなあ。
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会場には、ホテル業、不動産業、建設業といった関連する商売を
している人が大勢来てて名刺交換していた。
その次に多いのは若手社員が勉強で来ました風の人。ぼくのように
好奇心で来たのも数人いて、会場はかなり賑わっていた。
チラシ
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