2009年6月30日火曜日

港区のアートマネジメント講座(第3回)


第3回は、慶應義塾大学三田キャンパスの見学会。


新萬來舎(ノグチルーム)


以前はこの辺りにあった。

 
南館3階に移築された。方位はほぼ維持されている。

 
アートセンターの方からレクチャーを受ける。
建物内は現在も修復作業が続いている。監修は隈研吾さん。
昔の姿そのものではなく、新たな解釈での作業だ。
細かなところまで、見るところがある。


図書館旧館



 
文化財だけど、ここは今も「現役」の建物だ。


塾監局


大学の事務局が入っている。
外観はほぼ昔のままだが、現代のオフィスにするため
窓や照明、内部の設備は改装されている。


演説館

 
キャンパス内で最も古く、由緒ある建物。
教授が講演をする場所で、それはいまも変わらない。


南校舎

 

南校舎は建替えられる。解体工事のための仮囲に覆われた。

何を残して、何を変えていくか。目的に適っているか。
変えるとき、何を記録に残すか。

日頃、建物を作りかえること、新しい建物の機能を中心に
考えていたので、この見学会は刺激になった。
 

レジ袋削減を見える化?


近所のfoodexに、こんな案内があった。



なるほど。
どのくらい削減したのか、それから回収した物が、
何に生まれ変わっているのかを分かりやすく示すのは、
いいと思った。

これがどの位のCO2削減になっているんだろう?

使った後、ゴミ袋にもしないで捨ててしまうくらいなら
エコバックを使ったほうがいい。見栄えもいいし。

でも、レジ袋数枚を減らしても、車のアクセルを少し
乱暴に踏んだら、それでもうダメでしょう?
雨の日にビニールの傘袋を使ったりするし。
レジ袋を作っている人たちがちょっと気の毒な感じだ。

つまりさ。
本当にエコを訴えるなら、ペットボトルは買わない、
個別にパックされた惣菜も買わない、ってなるでしょ。
でも、そこまではお店も言わないよね。

テレビだって持たないのがイチバン。
でも、節電のために本当に見たい番組だけにしましょう!
なんてテレビは言わないものね。
ぼくの尊敬している人はHDDレコーダはあえて持たないで
テレビは厳選して見ると言ってます。
まだ真似できてないけど。

1000円高速も、エコポイントも、なんかヘン。

「経済>エコ」なのです。

レジ袋削減を免罪符にするくらいなら、経済>エコという、
人のエゴを受け入れることのほうが有意義だと思う。

快適な生活もしたい、孫子の世代もそうであってほしいと
我侭に願う。
人とはそういうものだと肯定する。

そして、それを持続させるために、どんな技術が必要で、
その技術をどう敷衍するか、また個々人は何をするべきか、
を考えていくことでしょう。

このボードを見て、そんなことを感じたよ。
 

困ったときの駐車場


久しぶりに泉岳寺のお化けトンネルを通ったとき。



第一京浜のところが、コインパーキングになっていた。
タイムズポート高輪泉岳寺」という。
この間通りかかった時は、解体工事をしていたはずだが…

ビルやマンションを建てられないとき、暫定的な活用方法として
駐車場をよく作るけど、最近は、そんな簡単に儲かるものでもないと
分かってきたはずなのに、また新しく作ってどうするの?と、思う。
泉岳寺参拝のお客さん目当てなのかな。
それなりに駐まっている。
 

2009年6月29日月曜日

港区のアートマネジメント講座(第2回)


今回は、東京都庭園美術館の見学会です。

朝香宮邸として1933年(昭和8年) に建てられた建物を、
そのまま美術館として公開したものです。キュレーターは
「建物が作品」と説明してくれました。








見学会は、まず3階で講義を受けました。
建物の由来、保存を意識した運営、建物の特徴をいかした
企画展を作っていること、さらにより展覧会を楽しみつつ
動員を増やすための方法としてドレスコード割引を作った
ことについて丁寧に説明をいただきました。

ドレスコード割引って、洒落てます。
次の展覧会で試してみたい。

その後、現在の展示を見学しました。エルミタージュ美術館収蔵の
『エカテリーナ2世の四大ディナーセット
 ~ヨーロッパ磁器に見る宮廷晩餐会展』です。

食器たちからは、宮廷生活っていうラグジュアリー感が
すんごく伝わってくる。
アールデコ様式の旧朝香宮邸が、質素に見えてくるんだもの。
こんな器を使うなんて、料理人は苦労しただろうなあ。

晩餐会は、文化的な成熟度をアピールする場でもあったらしく、
その場を構成するものが芸術と見なされていたようです。
テーブルセッティングや室内装飾、衣装までが最高級のものを
求められたとか。
それだけに、ディナーセットにこめられた思いはもう「政治的」
といっても良く、エカテリーナから贈られてびっくりした貴族や
騎士も多かったんだろうな、なんて思いました。

そして、庭園を散策して、この回は終了です。

 

 

 




お昼ごはんを「Cafe 茶洒 kanetanaka」でいただこうと
したのですが、気が付いたら待っている人が店の外まで
並んでいます。

次の予定があるので諦めました(涙)

午後は、第3回として三田キャンパスの見学です。
 

喫茶室ルノアール


2月に品川港南口店がリニューアルしていて、そのうちに
行ってみようなんて思っていたら、もう6月も終わり。
日曜日の朝、モーニングセットを目的に行ってみた。



店内は暖かい色味になっていた。
客層は、年齢層が高めで、男性が多い。これは以前と同じ。

12時までのモーニングセットがお得なのも同じ。

ただね。
相変わらずコーヒーはよろしくない。喫茶室なのに…

クリームを入れるか?


セットはボリュームもあるし、手作り感もあって美味しい。


本を読みながら朝ごはんをいただく。



さて、今日はどこに行きましょうか。
 

カヌーで一人遊び


土曜日の午後、浜路橋を通っていたら



カヤック遊びの人を発見。
モータボウトやジェットスキーは時々見掛けるけど
これは初めてだ。
いい遊びだね。
 

2009年6月28日日曜日

日本の美術館名品展


都美館の「日本の美術館名品展」に
行ってきました。

いい展覧会でした。
見所が多すぎるくらいです。



日曜午後の後半、雨も降っていてましたが、大勢が来ています。
それでも、作品にちゃんと向かい合うことができました。

各地の美術館を代表するような作品が一堂に集まっています。
1800年代から最近(70年代くらいまで)を一度に辿れます。
わが国にも、これだけの作品があるんだと、驚きました。
日本はmuseum island といっても過言ではないでしょう。
まるで出雲の神在月状態なんです。
他の館は大丈夫なのか?と心配になるくらい。

「お久しぶりです」という作品もありましたし
「初めまして、よろしく」という作品もたくさんありました。

強く印象に残ったのは
 『読書する二人』 ルノワール
 『人体測定 ANT66』 イヴ・クライン
 『空間概念』 ルーチョ・フォンターナ
 『男と女』 中村正義
 『D氏の骨抜きサイコロ』 堀内正和

その次には、
 『エラニーの菜園』 カミーユ・ピサロ
 『サン・ニコラ河岸から見たサン=ルイ島』 ルソー
 『なでしこを持つ若い女』 モーリス・ドニ
 『「E.R.キャンベルのための壁画No.4」の習作』 カンディンスキー
 『ノルヴァン通り』 ユトリロ
 『海は近い』 ポール・デルヴォー
 『スプリンクラー』 ホックニー
 『ダイヤモンド・ダスト・シューズ』 ウォーホル
 『ユダヤの少年』 メダルド・ロッソ
 『両手のベートーヴェン』 ブールデル
 『弦のある形』 ヘンリー・ムーア
 『海岸の牛』 坂本繁二郎
 『冬枯れの道路(原宿付近写生)』 岸田劉生
 『カルピスの包み紙のある静物』 中村彝
 『雪』 佐藤敬
 『橋(東京駅裏)』 松本竣介


多すぎて、もう忘れているものあるでしょう。


今回の企画は、美術連絡協議会の設立25周年記念事業です。
美術館同士のつながりを強くして、企画力や学芸員育成力を
高めようという目的のものです。
常設展示の作品で、ここまで魅力ある展覧会が作れたのは
協議会の成果でしょう。

それにしても「あの作品に会いたくて、出かけていく」と
いうのは、どのくらいあるのでしょうか。
お芝居やコンサートなら、よくあるのでしょうけど…
多くの美術館がある東京にいると、企画展を回るだけで、
満足してしまい、ぼく自身は、わざわざ会いに行くことは
少ないですね。

バブル後の財政再建で、作品収集は難しくなり、運営でも
将来的な計画や人の育成まで手が回りにくくなった実態が
あって、それが企画展中心になった理由のひとつと思います。

指定管理者制度や、独立行政法人といった技術的なこと
ではなくて、美術館・博物館をどうしたいのか?という
議論がもっともっと必要でしょう。
貴重な税金を使う価値はあると思ってるんですけどね。

地元の美術館は、地域の人たちの心、感覚を刺激して
「感性」を育てていく場所にしたいものです。
いきいきとした鑑賞・体験・作成の場所になり、それが
他の地域の人たちとの交流も生んでいく、そうありたい。

港区には公立美術館はないから、たくさんある民間の
美術館を結び合わせていくことが大事なんでしょうね。
 

八重洲の夜


3連戦の最終日は、職場の仲間と八重洲に行ってきた。
京橋の事務所にいるOさんが勧めてくれた餃子の名店で
餃子老店 泰興楼」が会場だ。

 八重洲仲通に面している


 
ジャンボ餃子! コレを見て天龍の名をあげる人が二人いた。
食べ比べてみて、こちらのほうが美味しいと思った。

 エビ蒸し餃子と蒸餃子
エビ蒸し餃子はすんごくプリプリして美味しい!

 水餃子もいいんだ(^^)


ビールでのどを潤してから、美味しい紹興酒をいただき、再びビールで餃子。
話に花が咲く…


この日は3階に通された。繁盛している。
 

末廣亭に行ってきた



再び深夜寄席に出かけて行った。
9時過ぎに末広通に着いたら、もう大行列で、最後尾は新宿通に届いている。








今回は鏨職人と武士の喧嘩話、
千早振る、まぬけな盗人の話、そして、
聞きたかった「ちりとてちん」
満足しました。

いい人もいた。
「彦丸」さん。すんごい上手だよ!
一回だけ噛んだけど、あとはバッチリ。



深夜寄席の後、五反田にいる友人を訪ねた。
深夜にもかかわらず、相手をしてくれてありがとう。


アイスをいただきながら、楽しく深く話ができた。
いい夜だ。
 

Nighthawks…


数日前に茗荷谷のバーに行ってから、
家の近くにもほしいなと思っていたら


こんなのがあった。そうだよホテルがあるじゃないか。
フレンチフュージョンレストラン&バー 『THE DINING
いま、51種類ものマティーニを用意して「Martini Fair」を
やってる。WOW!
どんなバーテンダーがいるんだろう?
今度、会いに行ってみよう。



あのギムレットがあんまり美味しかったから、これを読み始めた。
『1Q84』も興に乗ってきたんだけど、まあ平行していく。



『ほんとのギムレットはジンとローズのライム・ジュースを半分ずつ、
 ほかには何も入れないんだ。マルティニなんかとてもかなわない。』
『ぼくは酒に関心を持ったことがない。』
(テリー・レノックスの言葉を受け流すマーロウ)

『ぼくは店を開けたばかりのバーが好きなんだ。店の中の空気がまだ
 きれいで、冷たくて、何もかもぴかぴかに光っていて、バーテンダーが
 鏡に向かって、ネクタイが曲がっていないか、髪が乱れていないかを
 確かめている。酒の壜がきれいに並び、グラスが美しく光って、客を
 待っているバーテンがその晩の最初の一杯を振って、綺麗なマットの
 上に置き、折り畳んだ小さなナプキンを添える。それをゆっくり味わう。
 静かなバーでの最初の静かな一杯。こんな素晴らしいものはない』
(レノックスに言わせた言葉)

「質問するべき時と相手が煮えこぼれるまでじっと待っているべき時とがある」
マーロウのように心の強い、いい男にならないとな。


ぼくはホッパーの『Nighthawks』がほんとうに大好きで
一合上戸にもかかわらず、酒場で夜を過ごすことが気に入って
いるんだ。自分の好きな世界にいるような気がするんだろう。
「なんで好きなのか」は言葉にして伝えられるのかな?
  

2009年6月27日土曜日

鎌倉のアジサイ~番外・銭洗弁天


銭洗弁天って何年ぶりだろう? 久しぶりだ。

 



100円で蝋燭と線香を分けてもらい、かごを持っていく。
雨のおかげで、線香になかなか火が点らないよ…
お参りをしてからいよいよ「銭洗水」をお金に掛けてみる。

 

源頼朝が、夢のお告げを受けて見つけたというありがたい
場所なんだ。

駅から遠いし、駐車場もないし、ここには歩きやすい
服装で行くのがいい。和服は避けよう。



源氏山を下りると、なんだか周りが明るく感じる。


鎌倉駅を目指して歩いていくと、鎌倉市役所のはす向に、
スターバックスと、フクちゃんの作者、漫画家故横山隆一のアトリエを
改装した「ギャラリー ヨコ」がある。

   

ちょっと立ち寄ってみた。鎌倉好きな人には有名な場所らしいけど、
今回歩いて初めて知りました。

鎌倉駅で、「鳩サブレー」を買い求めようとしたら
豊島屋はすごい人ごみになっている。中国語や韓国語らしい、
外国の言葉も飛び交っている。
ここでしか買えないものもあるようで、それで混んでいるん
だろうか?
並んでまで買うことも無いかな思い、そのまま駅に行った。
次に行ったときには買い求めよう。