2010年2月4日木曜日

梶岡禄仙写真展 Scrap


エプサイトギャラリーで、梶岡禄仙の写真を見てきた。

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観るものすべてを撮りたいという欲求は果てしなく、
撮るという行為はとてもスリリングな冒険でもあります。
特別なことを撮るわけではありませんが、
写真にする事で自分にとって特別なモノに変わって行くと
思うのです。
観る、撮る、焼き付ける。というプロセスを経て
この はただ“Scrap”されていったものです。
(会場の挨拶文から)
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「東京」という大都会の様子、人の姿を写した写真展だ。

フライヤー

舞台は新宿、池袋、渋谷。
現実の街は、それぞれがずいぶんと違う雰囲気をしているけど、
この写真展では、同じ街にいて街角ごとに切り取ったような
絵を作っている。
夜の街、路地、道にうずくまっている人、ストリッパー...
メインストリームを歩く人には見えない景色を撮っている(んだろうな)

第一印象は、久しぶりのモノクロが面白い!です。
エプソンのプリンターで作ったと思うけど、黒がきれいだ。



展示されたストリートでのスナップ写真を見て思うのは
ぼくとは視線や見え方がずいぶんと違うんだなということ。
東京→大都会、新宿と渋谷と池袋を同じトーンで撮るってのは、
ちょっと陳腐というか、新鮮味がない感じがする。

写し取った一瞬、切り取った風景、プリントの粒子感、
四隅がすこし暗い感じなど、雰囲気は良いよ。

街角のスナップは面白いし、見るのも好きだけど
作品とするときに「肖像権」ってどうやって処理するんだろう?
雑踏の絵なんて、写り込んだ全員に許可を得るなんて無理だ。
かといってエキストラを使っては、お金もすんごくかかるし
雰囲気だって出ないだろうし。
あまりガチガチにすると、写真作品が世の中に出てこなく
なってしまう。
権利関係って難しい...
さらっと見ることができる写真なだけに、そんなことを
考えてしまった。


明日から始まる次の写真展「東京湾岸のねこたち」は楽しみだ。

 

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