スパイラルホールで、拓殖大学工学部工業デザイン学科・大学院の
卒業・修了展があった。たまたま通りかかったときに気付いたものだ。
拓大にデザイン学科があるなんて知らなかった。
展示は、コミュニケーション、感性情報デザイン、プロダクト、
生活デザイン、デザインシステムという5つのテーマに分かれていた。
なかなか面白そうな研究をしていると感じる。
村上龍の『13歳のハローワーク』を下敷きにした作品。
これはよくできている。
会場にいて気付いたのは、
パネル展示は読まない、ということ。
表題には興味を覚えるものの、図はともかく、本文までは
立ち止まって読もうって気が起こらない。
じっと見るのは形のある作品や絵・映像になるな。
入口近くには、資料を綴ったファイルが置かれているけれど
これもぱらぱらとめくってみるまで。
資料を読ませるには、ベンチかソファが必要だなと思った。
最終日の終了間際という時間で、会場内にいる人はほとんどが関係者。
そのせいもあるだろうけど「この展示は、誰に何を見せたいのか?」
という疑問が、失礼ながら出てきてしまった。
いくつかある面白さを生かさず、読みづらいパネルばかりがたくさん
あって、なんだか内輪受けのためのよう。
これなら新宿駅西口広場や茗渓会館で十分じゃないか?
せっかく青山まで出てきてやるんだから、見せ方をスパイラルと
相談すればいいのに...って、これは余計なお世話ですね。
Insideout/Tokyo projectの展示の反面教師にさせてもらおう。
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