11日頃から、断続的に、メンバでキャッチコピーを考えてきた。
夜遅くまで、メール・ついったーで意見交換をしていた。
このやり取りで、何がやりたいのかのイメージができてきた。
そのイメージを、短い言葉にするのは、さらに創造の行為で、
慣れていないせいか、なかなか質が上がらない。
一発で、これで納得!のコピーができれば楽なんだけどね。
途中、集中しすぎて客観視できなくなっているよね、身近な人にも
聞いてみよう、と差し水をしながらいろいろと出し合って、同時に
「そもそもはさ...」の話もしてきた。
そうして、15日の午前3時頃にやっときまったキャッチはこれ。
地に触れ 今を描く
当初は、「つなぐ」とか「地図を描く」とか、わりと直接的なコトバを
考えていた。
いくつ出したのか、たぶん30より多かったと思うけど、それらを出汁にして
よく煮込んで作ったので、自分達のコトバという納得感はある。
自分達の納得で終わってはダメダメだけど。
15日のMtgからは、展示の仕掛け作りを詰めていく。
企画の山場、だな。

それにしても、人々は「地方」ってものに興味をもつのか?
近頃は地方産物のブランド化(名前付け?)が多くてちょっと食傷気味。
名前があれば、差別化になって、都会の消費者は買ってくれるなんて
もしも思っていたら、それ、全く勘違いだから。
それは東京の人が地方をイメージするのと似た思考回路だろう。
東京にだって、そんなに可能性が転がってるわけじゃない。
ちゃんと水脈を選んで、適切な深さに掘らないと見つからないものだ。
それでも、新しい名前をつけた商品がどんどんでてくる。
デパートの物産展は、見せ方を工夫している(努力は感じる)けど
覚えきれないくらいあって、どれもが似ているように見えてくる。
こうなるともう、視界に入ってこない。
もともと、地方の産物は、土地の文化や風土に根ざしているはずだけど、
どうもそのつながりが見えにくいというか。
見えても、それが魅力的に感じないというか。
この状況で出逢いがあれば、それは幸運なことだろうけど、滅多にない。
なんだかもったいないよね。
Insideout/Tokyo projectでは、地方と東京の関係を捉えなおす。
そしてつながりを築く。
ついでに、東京に対する過度な幻想も取り除きたい。
今回、Insideout でお呼びする人たちは、いずれも自分の場所で、
新しい物語を紡いでいる魅力的な人たちだ。
だからこそ、慎重に紹介しないと。
変な色を付けてしまい、つまらなく見える物産と同じにしてはイケナイ。
ぼくには、和歌山や西宮がルーツとしてはあるけれど、つながりは薄い。
親近感があるって程度だ。だからぼくの故郷って呼べるものはない。
百合ヶ丘は大事なんだけど、もう少し軽いコトバ、ホームタウンって呼びたい場所だ。
同じように、故郷を持たない人は東京には多くいるはずで、そういう人と、
地域も結び付けたい。
三角関係「地域-都市にいる地域出身者-東京のヒト」を築きたい。
出逢いがあり結びつきが出来れば、そこに喜びがあり、もっと豊かになるという
確信はあるんだ(お節介なくらいに)。
このためには、地域の新しい物語をちゃんと伝えないといけない。
物語は心の中に丸ごと入ってくるもの。心を動かすもの。
ぼく自身の、Insideoutでの課題だと思っている。
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