2010年2月16日火曜日

Insideout/Tokyo のキャッチコピー


11日頃から、断続的に、メンバでキャッチコピーを考えてきた。
夜遅くまで、メール・ついったーで意見交換をしていた。

このやり取りで、何がやりたいのかのイメージができてきた。
そのイメージを、短い言葉にするのは、さらに創造の行為で、
慣れていないせいか、なかなか質が上がらない。
一発で、これで納得!のコピーができれば楽なんだけどね。

途中、集中しすぎて客観視できなくなっているよね、身近な人にも
聞いてみよう、と差し水をしながらいろいろと出し合って、同時に
「そもそもはさ...」の話もしてきた。

そうして、15日の午前3時頃にやっときまったキャッチはこれ。


地に触れ 今を描く


当初は、「つなぐ」とか「地図を描く」とか、わりと直接的なコトバを
考えていた。
いくつ出したのか、たぶん30より多かったと思うけど、それらを出汁にして
よく煮込んで作ったので、自分達のコトバという納得感はある。


自分達の納得で終わってはダメダメだけど。


15日のMtgからは、展示の仕掛け作りを詰めていく。
企画の山場、だな。





それにしても、人々は「地方」ってものに興味をもつのか?

近頃は地方産物のブランド化(名前付け?)が多くてちょっと食傷気味。
名前があれば、差別化になって、都会の消費者は買ってくれるなんて
もしも思っていたら、それ、全く勘違いだから。
それは東京の人が地方をイメージするのと似た思考回路だろう。
東京にだって、そんなに可能性が転がってるわけじゃない。
ちゃんと水脈を選んで、適切な深さに掘らないと見つからないものだ。

それでも、新しい名前をつけた商品がどんどんでてくる。
デパートの物産展は、見せ方を工夫している(努力は感じる)けど
覚えきれないくらいあって、どれもが似ているように見えてくる。
こうなるともう、視界に入ってこない。

もともと、地方の産物は、土地の文化や風土に根ざしているはずだけど、
どうもそのつながりが見えにくいというか。
見えても、それが魅力的に感じないというか。

この状況で出逢いがあれば、それは幸運なことだろうけど、滅多にない。
なんだかもったいないよね。


Insideout/Tokyo projectでは、地方と東京の関係を捉えなおす。
そしてつながりを築く。

ついでに、東京に対する過度な幻想も取り除きたい


今回、Insideout でお呼びする人たちは、いずれも自分の場所で、
新しい物語を紡いでいる魅力的な人たちだ。

だからこそ、慎重に紹介しないと。
変な色を付けてしまい、つまらなく見える物産と同じにしてはイケナイ。


ぼくには、和歌山や西宮がルーツとしてはあるけれど、つながりは薄い。
親近感があるって程度だ。だからぼくの故郷って呼べるものはない。
百合ヶ丘は大事なんだけど、もう少し軽いコトバ、ホームタウンって呼びたい場所だ。

同じように、故郷を持たない人は東京には多くいるはずで、そういう人と、
地域も結び付けたい。
三角関係「地域-都市にいる地域出身者-東京のヒト」を築きたい。

出逢いがあり結びつきが出来れば、そこに喜びがあり、もっと豊かになるという
確信はあるんだ(お節介なくらいに)。

このためには、地域の新しい物語をちゃんと伝えないといけない。
物語は心の中に丸ごと入ってくるもの。心を動かすもの。

ぼく自身の、Insideoutでの課題だと思っている。
 

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