2009年9月8日火曜日

明るい世界


代官山のAITルームで6日(日曜日)の夜まで開かれていた
『明るい世界』展を見てきた。

AITの講座を修了した人がキュレーションをしたというので
興味をもったんだ。

マンションの一室という小さなスペースを使った展覧会だ。
だれかの家に遊びに行ったような親しみやすさがあるよ。

フライヤー



鈴木伸吾のインスタレーションは、フライヤーに使われるくらい、インパクトがある。
実物大の模型を作り、それを撮影することで、奇妙な現実感というか、
見たくないものを排除しようとする今の世の中の志向を感じさせてくれる。

それとの対照で見るとより面白いのが増本泰斗の「Urban Ensemble」。
これは仲間で集まって街にあるものをトントン、ジャカジャカ叩いて
リズムを刻む、その姿を映したビデオ作品で3台のPCを使って展示していた。
代官山から渋谷にかけて20箇所程で撮影したそうだ。



代官山はお金を使って楽しむ(消費する人を歓迎する)街の典型なんだけど、そこでお金を全く使わずに、体だけで楽しんでいる姿が楽しい。
とくにマークシティの前、ホームレスを避ける凸凹の装飾でリズムを刻む姿は痛快!だった。見てよかった(^^)

これはもちろん、施設管理者には迷惑な行為だろう。
コラッと怒られたら逃げる、という繰り返しだろうけど、
それでも、こういう(変わった)ことをやってみたい、
これは止むに止まれぬんだ!というエネルギーのある若者が
いたほうが街が楽しくなっていい。
自分では中々そこまで踏み出せないから、余計にそう思うな。



キュレーションを学んだばかりの人たちでも、ここまで出来るんだ、
という驚きもあり、収穫の多い展覧会だった。
 

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