2009年10月29日木曜日
夢と追憶の江戸
タイトルに惹かれて三井記念美術館まで行ってきた。
これは高橋誠一郎のコレクションから企画された展覧会だ。
高橋が経済学者であることだけは知っていたけれど、慶應義塾長代理や文部大臣、東京国立博物館長といった、教育文化における要職を歴任した人であること、そして40歳頃から浮世絵のコレクションを始めた人であることを初めて知った。
高橋こそ、今の浮世絵研究の礎を築いた人物だそうだ。
没後、コレクションは慶應義塾に移譲され、今回の展覧会では、その中から300点を精選して公開したという。
大学が大切に保存していたことで、全体的に摺りの状態がよい。
おぉ、本来の浮世絵はこんな色なんだというのが感じられる。
葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」といった、
これ観たことあるっという浮世絵もあり、楽しめた。
特に印象に残ったのは、鳥居清長の『隅田川渡し船』。
これ、いいなぁ。
前期・中期・後期(11/3~11/23)の3期間で、全て作品が入れ替わる。
今回は中期を見たのでもう一度、後期を見に行ってみようかな。
三井タワーで敷居が高いのか、なぜか、とっても空いていた。
中期の半券を持っていったら団体料金で入れるしね。
この展覧会は、個人の関心から始まったコレクションが、
公共性というか、その後の社会に対して大きな意義を持つことになる
事例としても意味があると思う。
慶應義塾図書館デジタルギャラリーにサムネイルがあった。
高橋誠一郎浮世絵コレクションについて
三井記念美術館のホームページを印刷して持って行くと
100円割引きになる。
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