2009年10月5日月曜日

西新井駅前の再開発


西新井警察署が新築され、その新庁舎の見学会に参加できた。
で、3年ぶりに西新井駅で降りることに。
前回は東口のセコムに用事があるだけだったので、西口を出て
歩くのは初めてのことだ。

駅前の一角が、まるで別の街のようになっている。
後でネット検索したら、日清紡績跡地の再開発とwikiにあった。



その再開発エリアの一角に、新しい西新井警察署ができる。

西新井警察署は足立区内では由緒ある署のようで、
ここから綾瀬警察と竹ノ塚警察が分離開設している。
警察の方に聞いてみると、警視庁でも有数の110番要請・出動の
多い警察署のようで、若手の修行には持ってこいの現場らしい。



警察署なんて、免許の書き換えくらいしか用がない場所なだけに
興味深かった。でも、施設の写真撮影は遠慮した...

 

留置場、保護房、取調室、面会室、所長室、道場、独身寮、
検案室、射撃訓練場などを一通り見た。

留置場のあるフロアは、床や壁がクリーム色がベースなんだけど、
とても無機質な空間になっている。病院とも違う、独特な感じ。
留置場には内側に取っ手は無く、扉が閉まると、もう出られない。
金属製の扉は分厚く、閂は鉄パイプよりも太い(金属バットくらい!)。
生身の人間じゃあ、壊すことなんてできないね。
(ターミネーターとかバーディーなら開けられるかな?)
ガシャンと扉が閉まるだけで「閉じ込められた!」という感覚が
強くしてきて、かなりストレスになる。

取調室も、窓なんか無く、グレー単色の狭い空間で、「こんな
ところに一日中入れられて、尋問されたら、やって無くても、
やりましたって言っちゃうよね~」なんて、同僚と話した。

独身寮併設

建物の上部は独身寮になっていて、これは警察力の確保のためだそうだ。
大部屋の中に小さな個室が3つあり、共同生活で人間関係を深めるのと
同時にプライバシーにも気を使っている。
ベテランは「私らの頃は狭くて、寝る場所にも苦労したんですけどね」
なんて言っていた。新しい寮部屋でもぼくは狭いと感じたけど、
昔はどんだけ不自由だったんだろうね。

地下には射撃訓練場がある。どこの署にもあるのかと思ったら
各方面毎にしかないそうだ。だから、西新井まで他の署員も練習に
来るそうだけど、それで警察官の射撃技術は大丈夫?と余計な心配を
してしまう。

庁舎内に職員食堂があるけど、職員数にくらべてずっと席が少ない。
聞いてみたら、デスクを長い間空けるわけにいかないので、
昼食は交代でとるから少ないのだという。
宴会場はどこ?と聞いたら、職場で宴会なんて!と躱された。

庁舎内に赤信号がいくつもあって、署員必須の設備だという。
何に使うのか聞いたら、署長がいると赤信号が付くそうだ。
判子をもらったり報告するのにすごく便利なんですよ、
と言っていた。なるほど。

 

敷地の堺に壁を作らないのが、いまの建物のあり方だね。
歩道と、公開空地があることで、ずいぶんと広く快適な
歩行空間になっている。こういうのは再開発の成果だな。


新庁舎の隣には新築の高級賃貸マンション「シーサー」がある。
ここに、視線や音・光が影響しないように、細かいところまで
新庁舎の建物は工夫されている。
 

 

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