2009年7月1日水曜日
Talk about AIDS ~自分には関係ないと言えますか?
勧められて、東京都HIV検査・相談月間イベントの講演会
「それでも、自分には関係ないと言えますか? ~働く世代に伝えたい!~」
に行ってきた。
定時で上がれず、遅れて行ったら、会場は満員で、立ち見の人もいるほど。
この問題にこれだけ集まるなんて、意識の高い人が多いんだと感心した。
会場は三菱ビル
講師は、森理世さんと北山翔子さんのお二人だ。
北山さんはぼくと同年代なので、話を聞きたいと思ったんだ。
今年の1月、職場の研修で、HIV・AIDSについて知ったことが、
この問題に関心を持ったきっかけだ。
たとえHIVキャリアになったとしても、投薬で発症を抑えられること、
もちろん、毎日の投薬管理は苦しいし、費用も半端ではないけれど
治療法は日々進歩していて、戦う武器があるという事実は大きい。
そしてAIDSが発症したとしても、戦い方はあるんだ。
自然に愛し合うことはできるし、出産だってできる。希望はある。
大事なのは、知ること。
感染が拡大している現状と、それとの戦い方を。
無知なままで、偏見を持っているのはみっともない事だ。
知識を得て、そして自分にとって大事な人を意識できれば
自然と行動できるはずだ。そう思う。
北山さんのお話は印象に残る。
「勧められたから受けたのであって、心当たりは無かった」
恋人からHIVに感染したこと、二人ともに自覚はなかった事実。
「北山さんのミスでしょう?」という無神経な言葉。
誠実であること、愛があることと、感染とは全く関係が無い。
それを知ること。
では、どう行動するの?それに答えるのが大人だ。
講演後の質疑応答では、男性と女性とではHIVに対する
受け止め方に差があると聞いた。
女性は自らのことと考えるけど、男性は客観的(よく言えば?)、
自らのこととしていない感じがあるそうです。
北山さんは「愛の力を試される」病気だとも言った。
定期健康診断に盛り込むことはできないのか、という質問があった。
会場から「本人の意思を無視することになるのでできない」と
言う返答があったが、それだけではないだろう。
そもそも、労働安全衛生法で定めた本旨とずれがあるし
検診費用は事業者負担であることを考えると、相応しくない。
HIV検査の費用は決して安くは無い。
保健所などで無料で受けられるけど、それは税金が投入されて
いるためで、病院で受ければ、結構なお金がかかる。
もっとも、今の職場での採用時検診で、B・C型肝炎ウィルスの
チェックをされた。幸い陰性だった。
事業者が従業員の健康をリスク要因として、どこまで把握し
管理していくか、そのスタンスによって、検査項目の考え方に
差がでそうだ。
働きやすい職場環境を作る、安心して働けるという信頼関係を築く、
それが労働者の生産性を高めることになり、ひいては組織の利益に
適う。だからHIVもB・C型肝炎ウィルスのチェックも会社として
サポートするので、受診してほしい…
そうあってほしいと思う。
自分は何ができる?との質問に、森さんは「周りに話してほしい」
と言っていた。
啓発活動をしていて、「あなたも、そうなんでしょう」という
無神経な人にもあったという辛い話しもしてくれた。
(どこにでもそんなヤツいるけど。頭がCONCRETE BLOCK
でできてんだろうな)
だからブログに書いてみた。
検査を受けることは実は簡単だ。
検査機関に予約して、出かけていくだけ。
説明と採血で、ものの30分も掛からない。
結果は1週間後に出る。
ただね、結果を聞くまでの時間が長いんだ。とても長く感じる。
(幸いネガティブだった)
もし、感染していたら?
それを考えてしまう。
いい年して、そんなことが怖いなんてね。
もし、感染していたら。
一人では生きていくことはできない。
でも、ぼくは、それを話すことができるだろうか?
そして、周りの人から、打ち明けてもらえるような関係を
築いているか?
そんなことも考えた。
HIV・AIDSのことは、自分と、そして自分が大切にしたい人達の
ことを考える機会になると思う。
東京都福祉保健局 エイズについて
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エイズ動向委員会報告 報告書等のさくいん
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