2009年7月12日日曜日

浅草寺の四万六千日


初めて浅草寺の四万六千日に行ってきた。
これまでなかなか時間が合わなかったんだ。

 

ご利益を得ようと、20時過ぎにもかかわらず、
ものすごい人手だ。

 

ほおずき売りも、ラストスパートでがんばっている。
頼むと、三本締めをしてくれるので楽しい。

 

珍しく、ほおずきを買い求めて地下鉄で帰る途中で
今年70歳になるというおっちゃんに話しかけられた。

 むかしはほおずき市でほおずきを買って、その足で
 ドジョウを食べに行くってのがよくあったんだ。
 でもいまはほおずきは売れないし、ドジョウも食べない。
 こんな状況になった政治も悪くて、自民党に投票しない
 つもりだけど、とにかくほおずきを作っている人たちも
 困ってるんだ。だからさ、あんたみたいな若い人が
 ほおずきを買っているのを見て感心して話しかけたんだ。

 お父さん、お母さんのいうことを聞かないといけないよ。
 30年余分に生きているものの知恵だし、いいトコも悪い
 トコも分かって話してるんだから。

 一日一膳、人が見ていないところで善い事をしないと
 いけないんだ。
 職場でも、おれは中学を出て働き始めて55年になるけど、
 それだけ 長い間職場にいられるのはなぜだか分かるかい。
 周りのために一生懸命やるからだよ。そういう努力は
 誰かが見ているもんだ。最近の大卒は、なんかひ弱で
 理屈は多いけど、そういうとこが劣化している感じがする。
 あんたがどんな仕事をしているか知らないけれど、
 一生懸命やることが大事なんだよ。
 若いのにほおずきなんか買って感心だから話すんだ。

…おっちゃんの話はよく分かるよ。
ただぼくは「実感として分かるくらい」若くはないんだな。
せっかく話してくれて、ちょっと申し訳ない感じだ。
 

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