2009年6月3日水曜日

測量の日


今日は測量の日。
測量法で、経緯度の原点が定められていて、それが港区にあります。
場所はロシア大使館の裏手。警備が物々しいけど、初めて行った時に
場所を聞いたら丁寧に教えてくれたよ。


原点は、花崗岩の台座にあります。

 東経  139度44分28秒8759
 北緯  35度39分29秒1572
 原点方位角 32°20′44″.756

原点にしては、ばらばらな数字。
もう少し切のいい場所に原点を置いてもよかったのではないか?
と思いますが、霞ヶ関に近くて地盤のいい場所を選んだのかな。

国土地理院の地形図を作る際の経緯度は、ここが基準になります。
地図に引かれている東経135度の子午線も、かつてはここから
三角測量を繰り返して測ったものだったということになります。

三角測量… 想像するだけで気が遠くなるな。
いまならGPSもあるし、レーザー測距もできます。
こういった事実や、古地図を見るにつけ、昔の人は
こつこつと仕事をしていたことがわかりますね。
見習わなければいけないな。


ここにはかつて、東京天文台(今は国立天文台)の
「子午環」も置かれていました

 国土地理院
  日本経緯度原点
  日本水準原点
 
こうした原点を初めとする基準点=三角点は国土地理院が設置します。
それを補完する役割として地方公共団体が公共基準点を整備しています。



これは点数が多いので、足元で見かけることもよくあります。
公共基準点によって、測量の正確さが確保できて、測量経費の節約にも
役立ちます。これらは各種の公共事業はもとより、個人の土地の地籍
調査や都市計画基本図の作成、上水道・下水道工事、大震災時の復興の
ため等に広く利用されています。たまには下を向いてみるのも一興かな。
 

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