2009年6月21日日曜日

末廣亭の深夜寄席


未完成な(っていうか下手っぴな)芝居を見たので、
何か口直しが必要だ。
そう思って末廣亭に行ってみた。

途中、花園神社の裏にある「飲食笑商何屋ねこ膳」で
夕飯をいただく。ビールは我慢。素面で聞きたいからね。

定食を食べていると、黒尽くめの小男が入口から顔をのぞかせ
「ボトルまだある?」と聞いてきた。
「ありますよ!」と店員が答えると、扉をピシャリと閉めて
出て行った。店の中に「?」の雰囲気が漂うと、店員さんが
馴染みらしい客に説明を始めた。
「あれヤクザなんですよ。○○組。半年も前のボトルを
 確認するなんて苦労してるんですよ。」
「よく覚えてるね~」
「そうじゃないとね、この商売はね」
なんてやり取りをしている。う~ん、さすが新宿三丁目だ。


深夜寄席にはまだ20分程もあるのに、もう待っている人がいる。



これは二つ目(真打目指して修行中の若手落語家)さん4人が高座に
あがるんだ。

 

この日の出演は、昔昔亭健太郎、笑福亭和光、春風亭鹿の子、
春風亭べん橋の4人。

 開演間際にはほぼ満席。

夜這い話から始まり、謎の善哉公社の話、職人と武士の喧嘩話
お岩さんの怪談話とバリエーションに富んでいる。
それにそれぞれ持ち味を出して、活き活きと話しかけるので
どんどん引き込まれる。二つ目とはいえさすがプロ。声に力がある。

寄席が終わると午後11時過ぎだ。
お客さんたちも満足そうで、あちらこちらで「面白いね」「また
来ようよ」なんて話が聞こえてくる。
出口には、高座に上がっていた落語家さん達が服を着替えていて
「ありがとうございました」と送り出してくれた。

夜、落語を聞きにいくなんざ暇人そのものの夜遊びだけど
それもまた良し。
これは数年前に仕えた上司が教えてくれたんだ。
品川駅に11時40分頃には着くので、そんなに遅くもない。
また行ってみよう。
 

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