心理もほんのわずかとはいえ緩んでくる。
景気が少しでもよくなれば、モノ作りの環境も少しはマシに
なるだろう。不況でモノが売れないと、モノ作りをする機会も
減ってしまう。

ここのところ株価は回復してきて、久しぶりに1万円を超えた。
もっとも、たちまち日経平均9,800円を割ってもみあっている。
今後も乱高下するのか、それとも、また下がるのか、それとも
上がっていくのか?
ぼくは日経225先物はやってないので、傾向を見るだけだけど
株価の動きが出てきたということは、兆しが出てきていると
言えるのかもしれない。6月の月例経済報告でも、景気の基調
判断から「悪化」の二文字が消え、政府は底入れ宣言をした。
(政府の宣言は思惑と調整の産物なのでアテにはならないが)
このままV字回復を期待する能天気な楽観論はさすがに見当た
らないけど、最悪期は脱したのという安堵が広がりつつある
ことはまちがいない。
世の中の景気とモノ作りとは、関連しないと考えたいのだが、
実は密接に絡み合っていて、社会の動きと軌を一にしている
ことが多い。そして、最近はよくない影響ばかりのような気が
する。まあ昨秋からの変化はこれまでに体験したこの無い、
激しいものだったし、人の心にも大きな爪あとを残したと
思うから仕方なんだろうけど。でも、まれにiPhoneのように
デザインが社会に強いインパクトを与えることもある。
株式市場は、昨日と今日という短いスパンでは何かを生み出す
ものではなく、単に価値が右から左に行っているだけというか
価値を表しているだけ。それは人間のなんらかの欲求や変化の
象徴のようなものだけど、それがモノ作りと深く結びついて
いるのであれば、あまり悪い影響を与えないように、またモノ
作りから社会にいい影響を与えられたら…なんて思ったりする。
取り留めない話になってしまったな。
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