2009年11月24日火曜日
プラジャーク弦楽四重奏団
職場にあった案内で、格安!で聴ける機会を見つけたので、金曜の夜に
東京文化会館まで行ってきた。
安くなったのはホール(指定管理者)主催の公演ということも関係ありそうだ。
先週は音楽を聴く一週間にしようと思いながら、残業があり
なんとか最後のチャンスを掴むことができた。ホッ(^^♪
小ホールを会場にして、7割程度の客入だった。
弦楽四重奏としてはは入りがよい方なんじゃないかな。
ステージに向かって右側の2列目に座った。
実は東京文化会館で音楽を聴くのは初めてだったんだけど
ホールの設えはなかなかカッコよくて気に入った。
□形を斜め(菱型状)にして、角に当たる部分をステージにして
3方から客席がぐるっと囲む姿になっている。
天井も高くて、音の聞こえもよかったよ。
で、弦楽四重奏を初めて聞いたけど、ヴァイオリン(第一、第二)、
ヴィオラ、チェロで組むんだね。
オーケストラからみれば目立たない形だけど、楽聖といわれた
ベートーヴェンも生涯にわたって弦楽四重奏を作曲し続けたそうだ。ほほう。
カルテットの第1ヴァイオリンは「顔」、第2ヴァイオリンは「胸」
ヴィオラは「腰」、チェロは「脚」に喩えられるとか。へぇ。
プラジャーク四重奏団は、第1ヴァイオリンはレメシュ、
第2ヴァイオリンはホレク、ヴィオラはクルソニュ、チェロはカニュカ
というチェコ人の四人で、1972年にプラハで結成したそうだ。
キャリア37年の大ベテラン。
曲目は、
スメタナ / 弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調 「わが生涯より」
ヤナーチェク / 弦楽四重奏曲 第1番「クロイツェル・ソナタ」
(休憩約20分)
ドヴォルジャーク / 弦楽四重奏曲 第14番 変イ長調 op.105
<アンコール>
ドヴォルジャーク/弦楽四重奏曲「アメリカ」より
後は聞き取れず(T_T)
なかでもヤナーチェクに興味あり。
なぜなら「1Q84」で出てきた曲だから。
村上春樹の「1Q84」はよく売れたそうだけど、僕の周りで読んだって話はほとんど聞かないので、どうも実感がないな。
それはさておき。
世界屈指の楽団との触れ込みだったけど、
まさにその通り!のすばらしい演奏だ。
体をゆらしながらの力の入った演奏は、生命感に溢れ、これぞまさにライブ!
まるで舞踏家が目の前にいるような感じがするくらいに惹き込まれてしまう。
その演奏は、一人ひとりが歌うように楽器を奏でて、それが一体となって響いてくる。
とくにチェロの音色は、もう驚き。こんなに豊かな音があるのか!
彼らは「音を合わせる」ことは考えてないようだ。
個々のパートを全力で演奏すると、結果として曲が出来上がっているんだぜ。
そんな演奏のように感じた。
とくに2曲目はヤナーチェクでは、力強さ、ダイナミックさを感じさせる演奏で、
曲の魅力を認識させてくれた名演奏だった。
休憩後のドヴォルジャークは初めて聴く曲で、演奏も前に曲に比べれば
少し大人しくなり、曲の良さは分かりにくかったけど、穏やかに聞けたので、
これもまたいい演奏だったんだろうね。
飽きさせることはまったくなく、最後まで聴かせてくれた(^^)
アンコールは2曲(だったと思う)。曲名がよく聞き取れなかった...
けど、これがまたすばらしい演奏で、拍手に力が入る。
弦楽四重奏がとても面白いと発見したコンサートだった。
演奏の後は夕食。遅くなり腹も減った。
ということで「下町バル なかおか屋」にした。
評価は、う~ん、いまひとつ。
安かったけど、味もそれなりかなあ。
樽で仕入れたというボージョレーも、まあそんなもん?ってレベルだし。
白のサングリアは妙な味がするし...
フルーツポンチとしたほうが正しいと思うよ。
でも、ボージョレーで作ったという煮込みはとても旨かった。
料理をちゃんと作る力はある店なんだろうな。
だからまあ、善しとしよう。
次は、会話で出てきた「スーパー・チェロ・アンサンブル・トウキョウ」に
行ってみるかな。
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