2009年11月25日水曜日

代官山インスタレーション


23日まで、代官山の旧山手通りと、中目黒駅のGTタワー広場で、
「代官山インスタレーション2009」という、野外アート展が開かれた。

これは1999年から二年に一度の開催で、今年で6回目。

審査員は槇文彦、中原佑介、川俣正で、海外からの応募も含め
469点の作品から、10のプランを選定して、街に展示している。
その狙いは、場所の魅力と個性を読み込んだ作品を展示することで、
代官山の街歩きを楽しくすること、コミュニケーションの契機にすること
そして、新たな代官山の文化を発信していくことだそうだ。

う~ん。これ(↑)は見た後に知ったことだけど、そこまで厳しく
選んだものなのか...

にしても、いつのまにこんなにアート展が増えたんだ!と、
まずそこに驚いてしまう。
この春まで数年間、アートとは無縁な生活だったから、なんだか
浦島太郎になった感じだ。

まちづくりにアートが使われるようになったから、が増加の理由だろう。

作家が作品を作るときに地域の人々と出会う。
作家と住人が共に制作すれば、その過程で街のコミュニティを
再生し活性化する。そんな効果が期待されている。
ここでも会期中に、ワークショップなどの、イベントがある。


このアート展の作品からは、街に向かい合って作ったことが伝わってくる。
街に溶け込みすぎて、見つけにくいものもあるぞ。

こういうのは美術館・ギャラリーのホワイトキューブでは
味わえない楽しさだ。



「代官山ローム層」 千葉工大・小林祐/日大・小林麻梨菜
中目黒GTタワーの広場から見上げると、階段が地層のように見える。
大地に根ざしていることを忘れていないか?という問いかけ
(コンセプト)は面白い。

 
「Urban Voyager」/土屋真+岩岡哲夫
代官山ヒルサイドテラスに、スコープが設置されていて
覗き込むと、他のスコープだったり、謎のイラストが見えたりする。

 

これは意味が分かりにくいけど、イラストや案内から察するに
人工衛星のボイジャーにモチーフを求めたんだろうな。


   
「モクモクモク-3週間分のケンチク」/川智行+天野由佳
HOLLYWOOD RANCH MARKET・フリースペースで、道行く人の
注目度が高い。記念写真を撮る人が引きも切らない。


  
「縫合」/佐々木尚之+UrDL
代官山ヒルサイドテラスF棟にある。もっとも周囲になじんでいた作品。
普通にベンチになるし。
これはこのまま展示を続けてほしいな。

  
「向こう側」/東京電機大学大学院山本研究室
NTT社宅跡地の仮囲に扉をつけちゃいました。

家に髪がある!
「他知人」/高橋寛
最もインパクトのある作品だ。


「丘の音楽家」/藤井遼佑+山下航司
西郷山公園にある展示。踏むと音が出る。
見晴らしのいい公園で、この場所が代官「山」だとよく分かる。
作品の質はともかく、ここで作りたいと考えたことに共感する。


「水響」/岩田恭子+古屋敷武明
ヒルサイドウエストの入口にあった。
ありがちな作品、というと問題があるかな?

「tsunagari」/藤本哲也
ヒルサイドウエストにあったんだけど、雨天の予報のためか、
5:30pmになっても点灯しなかったぞ(怒)


びっくりは少なかったけど、代官山がより身近になった散歩だった。
 

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