2010年1月20日水曜日

KO・TO・TA・MA 呼吸する文字


17日の昼頃に、美術家の川邊りえこさんの個展を、
銀座のポーラ・ミュージアム・アネックスで観てきた。


中央通りに面したポーラビルの3階にある。
天井が高く静かな空間で、まさにホワイトキューブという感じ。


「古代において文字は単なる記号ではなく、
 選ばれた人だけがこれを使うことを許された秘儀でした。
 “書く”という行為は大切なメッセージを発信する、
 特別なふるまいだったのです。」
と挨拶にある。


神代文字が描かれた通路

大昔の人は、きっといろいろなことを考えたり願いを掛けたり
しながらこのあひる草文字を使ったんだろうな、なんて想像をする。
するとこの通路の文字がプリミティブでダイナミックな感じに
見えてくる。


気に入ったのはこの「言層」

「多くの古代文字は歴史上抹殺され、現代ではその存在も
 否定されている。
 石に刻まれ、紙に書かれ、古社の建築にかすかに残された
 古代文字は時代の流れの中でいつしか埋没し、その姿をも
 消してしまった。
 文字と文字の重なりによる深い堆積を時間と共に形成される
 地層になぞらえた作品」(解説文から)



神代の文字をモチーフにしたインスタレーションもある。


ここは贅沢で快適な空間だ。
これを味わうためだけに来てもいいかも。


ポーラの紹介記事

ポーラのリリース

産経ニュース(1月17日)美術家の川邊りえこさんが個展

 

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