2010年3月2日火曜日

世界に通用する


「世界に通用する“とっとり”国際観光資源発掘・情報発信事業」
という業務委託を鳥取県は考えている。

 募集要項 www.pref.tottori.lg.jp/secure/444845/shiyousho.pdf

日本海、砂丘、駱駝、ラッキョウ、水木しげる、の他に何かあるか?

さらに難しいのは、委託費約2150万円のうち半分以上を事業ために
雇用する3名以上の失業者に対する人件費とすること、という制限があること。

何がしたいのでしょう?

「まちづくり」という言葉に興味を持つ、若くて元気な人を3人雇って、
あとはボランティアスタッフで体制を作って、1年で調査するっていう
イメージなのかな。

でも、観光業を盛り立てて雇用を増やすから、ここは調査・研究に
全部ぶち込むって姿勢がないと中途半端な結果になるんじゃないかと思う。
どうしても失業対策を入れたいのなら、公募の評価項目に組織体制も
入れる程度にしたほうがいいのではないかな。

“とっとり what?”って人が多いなかで
 ○ 鳥取の魅力になりそうなもの見つける(調査)
 ○ 鳥取の魅力を情報に加工する(ストーリーを描く)
 ○ 鳥取の情報を手元に届ける(方法を考える)
 ○ 鳥取に興味を持ってもらう(仕掛けを考える)
 ○ 鳥取に行くことを決めてもらう(仕掛けを考える)

平たく言えば「鳥取大好き」という気持ちを持ってくれる(特殊な)人を
どうやって増やすか、の計画作りなので、この難易度は結構高いと思うよ。

素材を見つけ、伝えたいものを作り、伝えたい相手に好きといってもらう
仕掛けを作るためには、調査して仮説を作り、それからシミュレーションを
何度も繰り返す作業が必要になる。

だから雇用対策まで入れると、成果品の水準も下がってしまい、その結果は、
役人のスタディ資料で終わってしまう、なんてことになるかも。
それこそお金の無駄遣い。


ぼくだったらどうするか?

福岡-瀬戸内-鳥取でアートトライアングルを作るって視点で考えてみるかな。
いま、アートを観光資源にしようというところは多いけど、それでも働きかける
ターゲットが明確になるよ。
そして福岡をアジアからの玄関にして瀬戸内を見てもらい、その足で鳥取
(日本海側)にも来てもらう。
鳥取はすでに鳥の演劇祭って地味だけど内容の濃いイベントを持っているし。
どうかな?
 

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