ぼくは、あの場所は再開発したほうが良いと思う。
高輪口の駅前ロータリーに面する好立地に、4階建ての
古びたホテルだけというのは、いかに1871年創業の
歴史があっても、土地利用としては効率が悪いだろう。
だから建て替えを検討することは良く分かる。
ただ、その方法が最悪。
60億円の借金を理由に従業員を解雇して廃業なんて
「自分はバカです」と宣言しているようなものだ。
(TVに映っていたあの社長なら無理ないか…)
バブル期に手を出した事業で失敗して多額の負債を作った。
そこに、京品ホテルの立地に目をつけたLEH系の金融人が、
債権を買い集めて、京品実業からホテルを巻き上げる
ストーリーを作った。
こんなこと、従業員にしてみたら、情けなくて、悔しくて
たまらないだろうな。
だから労働組合を作って闘っている。連合も応援してる。
それは分かるんだけど…
建替計画のスケッチを作って、従業員は新しい職場を、
テナントは新しい店舗スペースを、それぞれイメージ
できるようにして、そして建替え工事期間中のことを
相談して事業を進めていれば、こんなに拗れなかった
んじゃないかと思う。
労組の自主営業とか、強制執行とか、せっかくの立地に
ケチが付いてしまった感じがする。
だれが再開発をするのか、いまはまだ分からないけど、
こんな強硬な方法をとったことで、かえって再開発までの
道のりを難しくしてしまった。
いつかこの場所に新しい建物が作られるんだろうけど
この悪いイメージを払拭できるかな。
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