2009年2月2日月曜日

京品ホテルでの闘い



ぼくは、あの場所は再開発したほうが良いと思う。
高輪口の駅前ロータリーに面する好立地に、4階建ての
古びたホテルだけというのは、いかに1871年創業の
歴史があっても、土地利用としては効率が悪いだろう。
だから建て替えを検討することは良く分かる。

ただ、その方法が最悪。
60億円の借金を理由に従業員を解雇して廃業なんて
「自分はバカです」と宣言しているようなものだ。
(TVに映っていたあの社長なら無理ないか…)

バブル期に手を出した事業で失敗して多額の負債を作った。
そこに、京品ホテルの立地に目をつけたLEH系の金融人が、
債権を買い集めて、京品実業からホテルを巻き上げる
ストーリーを作った。



こんなこと、従業員にしてみたら、情けなくて、悔しくて
たまらないだろうな。
だから労働組合を作って闘っている。連合も応援してる。
それは分かるんだけど…




















建替計画のスケッチを作って、従業員は新しい職場を、
テナントは新しい店舗スペースを、それぞれイメージ
できるようにして、そして建替え工事期間中のことを
相談して事業を進めていれば、こんなに拗れなかった
んじゃないかと思う。

労組の自主営業とか、強制執行とか、せっかくの立地に
ケチが付いてしまった感じがする。

だれが再開発をするのか、いまはまだ分からないけど、
こんな強硬な方法をとったことで、かえって再開発までの
道のりを難しくしてしまった。

いつかこの場所に新しい建物が作られるんだろうけど
この悪いイメージを払拭できるかな。

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