2010年4月7日水曜日

港タウンフォーラム


26日の夜に、H22年度1回目のみなとタウンフォーラム(MTF)全体会があり、
参加してきた。会場は区役所9回の大会議室。

これは、港区基本計画の策定に当たって、港区に住む人、働く人、学ぶ人
つまり広い意味での区民の意見を聞く機会をつくるというもの。
その仕立ては、興味のある区民を公募で集め、意見を持ってもらうために、
まず区の施策・予算の勉強をして、それから課題を選んで分科会で検討し、
それを意見に取りまとめていき、最後は区長に提言する、という流れ。


配布資料
この多量の文書類...さすがは役所!

この日は最初ということで、区役所の企画経営部長と企画課長が趣旨説明と
フォーラムの流れを説明した。
定員80名に対して120人超の応募があったらしく、この日会場には116人もの
ひとが来ていた。
これから分科会に分かれて検討作業にはいる。
予め参加を希望する分科会を選ぶんだけど、その人数にばらつきが
あるのが興味深い。

○ 街作りグループ 32人
○ 環境・リサイクルグループ 9人
○ 地域コミュニティ・防災・生活安全Gr. 13人
○ 産業・国際化・文化グループ 24人
○ 子育て・教育・スポーツGr. 13人
○ 福祉・保健グループ 20人
○ 不明? 2人

ぼくは産業・国際化・文化グループを選んでみた。

この日の質疑を聴いていると、どうも区役所に対決姿勢で臨む感覚の
シニアが多い印象を受けた。
参加者も全体的にシニア世代が多いようだ。
シルバー民主主義の重みをここでも感じる。



「区民参画といって意見を区長に提言するんだから、
 それが基本計画に反映されないのはオカシイ!」
いや、区役所の意志決定方法からいって、その批判は筋違い
でしょう。
計画案を作るのは区長(実務は補助機関である区役所の役人)で
それを審議して認めるのは議会。いずれも選挙で選んだ政治家だ。
その意志決定方法を否定するような批判は、私は世間知らずですって
大声で宣言しているみたいでちょっと恥ずかしいよ。
ただね、区民の意見として纏めたものは、基本計画から漏れたとしても
いろいろなレベルの意志決定の場面で影響を持つものだ。
そういったことを区役所も話したらいいかなとも思った。
全体会じゃ言いにくいことだけどね。

「ガス抜きの場にしようとしているのではないか?」
これは大事な指摘!
この事業にも相応の税金が投入されている。
だから、区民としては纏める意見の質が問われるし、同時に
意見を計画にどう反映させていくか、区役所職員の検討作業の
品質も問われることになる。
これは真剣勝負なところがあるね。

「熱心な応募者は締め切り後でも受け入れるべきだ」
「もうこれ以上高層建築はいらない」
といった偏った発言もみられた。
まあ、いろんな人がいることは予想してたので驚きません...


このフォーラムに参加しようと思ったのは、地元のことを考える
いい機会だと思ったから。

港区は基礎的自治体でありつつ、都心の役割(都市機能)を
期待されている場所でもあるんだ。
そのため地元のことを考えるとき、生活者目線と同時に、
他国の大都市との競争の視点も持たなくちゃいけない。
このバランスをとりながら意見をまとめていく作業って、
けっこうクリエイティブでしょ?
目指すイメージは、いま居る人の満足をなるべく保ちつつ
他都市・他国にいる個人や法人から、住んでみたいぜという
憧れを持ってもらう場所にしていくことかな。
いろんな人がいる会議体にこのイメージをぶつけるって、
ちょっとスリリングな感じでしょ?
だからやってみようと思ったんだ。

さて、どうなるかな。
 

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