2010年8月15日日曜日

靖国神社で思ったこと


夜になって靖国神社に行ってみた。



8時頃に着いたら、すでに門は閉まっている。
それでも、まだ参拝に来た人が大勢いて、列を作って順番を待っている。
騒ぐ人も軍歌もなく、静かだった。


思ったよりも、若い人が多かった。
手水で清めたあと、列には並ばず、横から手を合わせた。

手を合わせたあと思ったことは「英霊」という言葉は使い方が難しいなということ。
国のために戦い亡くなった人たちには敬意をもっているし、苦しかったことや
未練を思い、ちゃんと慰霊しなければと思う。

ただ、その戦没者立ちを英霊と一言で纏めてしまうと、今を生きるぼくたちが
考えなければいけないことが、手のひらからするりと抜け落ちていく。

往時、戦地に赴いた人たちは、戦争をすることも、兵隊として戦地に行くことも
選べなかった。そういう運命に巻き込まれたように見える。
否応なく連れ出された戦場で、撃たれたり、爆撃されたり、苦しい病に罹ったりして
死んでいった。戦略のミスで犬死にした者も大勢いただろう。

そういった人たちを英霊として称えることに違和感を感じる。
なんだか思考が(よくないところで)停止してしまっているような気がする。

今、自由に考えて、自由に意見が言える時代に生きているからこそ
運命を選べなかった人たちの苦労を偲び、これからの時代をどうつくっていくか
考える必要がある。英霊として闇雲に崇めては反って失礼だ。

過去を振り返り、歴史認識を深めながら、未来を考えていきたいね。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿