2009年9月21日月曜日

所沢ビエンナーレ 引込線


『引込線』を見るために、所沢まで行ってきました。

所沢駅で降りたのって、初めてのような気がします。
ライオンズ球場に行くときに通り過ぎるばかりの場所でしたから。

これは、所沢に住む美術家が考えた、作家主導のアートイベントと聞いて
興味を持ったんだ。

会場は、西武鉄道の整備工場(旧所沢車両工場)と、
普段は足を踏み入れることができない特殊な空間というのもいい。

 

会場は3つに分かれていて、1と2が隣り合い、3は奥まった
ところにある。


戸谷成雄の『雷神-09』が迎えてくれる。

 
見えなければ存在しないのか?の問いかけは貴重

 

全体として、インスタレーションや彫刻・造形物が多くて、
空間の広さと合っていると思った。
工場跡にはビデオアートよりも、存在感のある物がいいな。


車と千枚のポスターで作られている

  

 

 
               石原友明『光』


とは言いながら、会場にあるのは意味不明な物ばかり。
36人の作家が、思い思いに作品を作っている感じだ。

 


謎のくす玉に手を伸ばしてみるものの、届かねぇ~

 
バイトに出かけたのか、不在だった。
この作家とは港南口ですれ違っているのかも知れないな。

 

 

 

学園祭のように雑多な、その分生き生きとしている空間だと感じた。

見るために70分程の時間を取っていたんだけど、あっという間に
閉館時間になってしまった。かなり楽しい展覧会だ。



所沢ビエンナーレのこれからに期待できるね。
 

秋の花壇




高浜運河の花壇も、秋の装いになってます。



鮮やか!


花壇が大きくなるのでしょうか?
 

2009年9月20日日曜日

今日の東京タワー


今夜はピンクでした。
 

どこで儲けるの?


山手線の中で見掛けた広告です。



新生銀行系の消費者金融のようですが、これはどこで儲けるのだろう。

10回払いとかにさせて、最初の一月は利息なしとか、そういう手でしょうかね。

新聞は、貸金業者がどんどん減っていると言っていますが、
現実に商売をしている人達は生き残りの工夫に必死のようです。
 

東京牛乳のメロンパン


東京牛乳をつかった商品企画第2弾。



今度はメロンパンだ。



外側は「カリッ」ではなく、ふわふわとしています。
そして中にミルククリームが入っている。美味しいですよ。


こういう細かな表記があるのも最近の潮流ですね。
 

中日新聞社品川開発計画の進捗




順調に大きくなっています。
 
 

2009年9月19日土曜日

第三金曜日のアンナミ


知っている人は知っている、毎月第三金曜日のお楽しみ。



ウィング高輪のアンナミラーズは、この日、持ち帰りのパイを
3割引にするんだ。


ハロウィンのカボチャがいる!

何にしようか迷って、やはり秋到来ということで
カボチャのパイにしました。




では、いただきます(^^)

松谷先生の授業#2(その2)


⑤社会資本形成能力の縮小(講義資料10ページ)

GDPは1年間に生み出された富の量で、およそ500兆円。
いまその7割が消費にまわっている。

 GDP = 消費 + 貯蓄(=投資)

日本の個人金融資産は1500兆円くらいといわれているが
この残高はすでに「投資」され生産設備になっている。
投資は毎年の貯蓄で行われる必要がある。


ここでを考えると、

 GDP = 個人消費 + 税(公共の投資) +貯蓄(民間の投資)

高齢化すると消費は増え、貯蓄(=投資)は減る。
経済全体が小さくなる中で、消費は増えるので、
投資余力がとても小さくなってしまう。

民間投資と公共投資が競合したら?

  ↓

民間の企業活動が富の源泉だから
民間の設備投資を優先しなければならない。

言い換えると、公共事業許容量は動かせないので、都市を
維持するには、維持更新改良費を下げないといけない。



都会で公共事業許容量と維持更新改良費がクロスしたら...
廃棄された都市施設は自然には帰らずスラムになってしまう。


つまり東京は、「流通の縮小」と「社会資本形成力の縮小」という
変化により、今のままの姿では都市を維持できない!
(富を増やすことと、小さな財政を考えなければならない)


技術開発力を高めるには?

技術開発力の源泉は、人にある。
日本は、教育改革 + 研究開発費で技術開発力を高めようする。
世界の常識は「人材獲得」
高い報酬や魅力的な研究環境で、優秀な頭脳を引き寄せている。

一方で、「東京」は世界の中で田舎になりつつある現実がある。

外国為替取引高を見てみると、この7年間で
  ニューヨーク 2.3倍 2941億ドル
  シンガポール 1.7倍 881億ドル
  東京     1.5倍 702億ドル

と、東京の伸びが小さく、規模でもシンガポールに抜かれている。
ちなみに、断トツ一位はロンドン市場で4450億ドル。

また、外国通信社の支局は、東京から北京に移ってしまった。
もともと東京は政治的に田舎であったが、いまでは経済でも
田舎になりつつある...

そんな東京では、お金を出しても、人が来ないかもしれない。
優秀な研究者・技術者は自己顕示欲が強く、目立つ場所で
働きたいと思う。そういう人たちは、東京で仕事をしても、
世界に発信できないと考えている。

では、どうするか?

解決策は、外国企業を呼び込むこと

外国企業で働けば、仕事の成果はその会社を通して
世界に発信されるので、優秀な頭脳も呼び寄せられる。

イギリスはこれで成功した。いわゆる「ウインブルドン方式」で
ロンドンで活躍する企業に民族資本は無い。
外資企業が富を作っていて、それを国民も享受している。
外国人をうまく使うシステムになっている。

東京という場で、世界の企業が入ってきて活動して
そこで生み出される富を活かすようにすればいい。
わが国では、国際化というと世界に出て行くことを考えるが
これからは外国人・企業を呼び込まないといけない。

もっと国際化することを考えないと、技術力は維持できない。

その時、行政のあり方、まちづくりのあり方は
変わらざるを得ない。


外国企業を誘致するのに、極東という地理的に離れていることは
マイナスになる。でもそれを補う魅力を作ればいい。

上海がもてはやされるのは、10億人の市場成長力だが、
それに加えて、何でも出来る企業活動の「自由」
あるからだ。
日本には財界の求める規制が数多くあり、外国企業は
自由な活動が出来ない現実がある。

企業誘致には内外無差別が大事。
ただし、外国人の草刈場にさせない抑えも必要だ。

例えば上海では、上海人の雇用の義務や、利益の一部は
上海に再投資させる制限を設けている。

場(市場)を貸す理由とガバナリティ(governality 統治能力)が
必要だ。

それが無理なら、内側に閉じこもることになるが、
この場合は縮小は避けられない。

どちらを選ぶか、我々は岐路に立っている。いまが判断するときだ。


次回の講義に続く。
 

2009年9月18日金曜日

品川駅の青い光


JR東日本は山手線29駅のホームに
青色発光ダイオード(LED)を導入すると発表した。
10月末までに山手線全駅への設置を終える見込みだという。

これは、駅の端に取り付けることで、事故(飛び込みとともに
落書きやポイ捨てなどの行為)を減らそうというもの。


品川駅には先行的に取り付けられている。

なぜ青かというと、青い光には鎮静作用があり、
人の心を冷静にする効果があるから。
ちなみに赤い光は、感情的興奮や刺激を増す効果がある。
このことは、学術的にも立証されているそうだ。

駅のホームでは、発車ベルの変わりに各駅ごとの音、例えば
恵比寿駅のタッラララ~ン♪とか、を使っているけれど、
それに加えて今度は光を試すようだ。



色や音といった基本的な環境を構成する要素を、新たな問題解決
の手段に活かそうというのは面白い。

ただ、事故防止ということではホームドアの効果が抜群なので
こうした色や音の工夫と合わせて、一日も早く導入が完了するように
JRにはがんばってほしい。

 JR東日本リリース
   山手線への可動式ホーム柵の導入について
 

松谷先生の授業#2(その1)


前回は、人口構造がどのように変わっていくのかを概観し、
それが何をもたらすかを考えた。
今回は「人口減少社会と大都市経営」と題して、今のままの
経済社会は成り立たず、社会の構造を変化させていく必要性を考える。

「私(松谷先生)の著作を読んで、明るい気分になる人も
 いるようだが、少子高齢化という大変化が起こるのだから、
 何もしないでいて将来が明るいわけがない
 真正面から向き合って、適正なシステムを作ることで、
 明るい未来が来るかもしれない。その前には、変化に向き合って、
 試行錯誤する大変苦労する時間がある。それが5年か、
 10年かは分からないが」という言葉から講義に入っていった。



日本経済の問題

①技術開発力の劣化

「日本の技術開発力は完全な赤信号」

技術開発力は、製品開発力(Product Innovation)と、
製造技術開発力(Process Innovation)に分けられる。
これまで日本が得意としてきたのは製造技術開発力
 例、ロボット、産業機械  それが劣化してきている。

技術開発力はどの数字に表れるか? それは貿易特化係数。

貿易特化係数=(輸出-輸入)/(輸出+輸入) であらわされ
現在に至る10年間で見ると、自動車と工作機械(工業用ロボット)では
数字は変わらないが、家電、重電、IT(半導体)、通信機器は軒並み落ちている。

それは韓国、台湾が力をつけ、中国やインドが台頭してきているからだ。
いま産業界では「ますます遠のくサムソンの背中」という言葉があるくらいだ。


②企業利益率の低下

日本企業の総資本営業利益率(ROA)は、60年代後半(65~69年)は7.3%。
それが70年代後半は5.0%、80年代後半は4.3%、90年代の不況を経て
00年代(00~07年)は3.2%と、過去に比べても、諸外国に比べても低い

なぜ儲からないのに、企業活動が続くのか?

 理由1
  アメリカは直接金融。つまり配当率(利益)が高い必要がある。
  日本は間接金融。
  優良企業ほど銀行貸出利率が低く、低利で資金調達できる。

 理由2
  労使協調によって、賃金水準が低くなっている。
  これによって個人消費が伸びないという悪影響がある。

これが、日本のビジネスモデル「薄利多売」の仕組み。

わが国の欧米先進国に比べると「普及品・汎用品」が多い。
これは、割合簡単に途上国にキャッチアップされてしまう。
だから日本企業は儲からない。
儲けるためには厳密な生産工程や品質が必要になる高級品や
専用品(高付加価値)が必要だ。

利益が少ない理由は、未熟練工でも(わりあいに)良いものが
(たくさん)作れる仕組みにある。

人のいない工場に代表されるように設備投資が大掛かりなため、
多額の資金が必要になり、そうして作った工場をフル回転して
普及品を大量生産して価格競争に巻き込まれるので、
利益が出にくい体質になる。

日本は、戦後20年で世界の工業国になった成功体験から抜け出ていない。
日本は先進国になったのに、昔のまま途上国のビジネスモデル(薄利多売)にいる。
途上国に真似できない、高級品や専用品を作る先進国型にもっていく必要がある。




「仕掛けが大きすぎる」「機械設備が多すぎる」の例

 車のドライブシャフト(エンジンの動力を車輪に伝える部品)は
 歪みの少なさが必要になるが、それを作る場合に

 日本の自動車メーカーは、レーザーを当てて直線を出し
 加熱して歪みを修正する。いずれも機械設備を使う

 フェラーリでは、親方が鉛のハンマーで、一発叩いて真っすぐにする

 仕掛けに大きな差があり、これが製造コストの差として出る。
 耐久性にも差があって、加熱しないフェラーリの製造方法のほうが
 長持ちする。


 エンジンを作る場合、シリンダーとピストンには凸凹があると困る。

 日本メーカーは、レーザーをあて、電気を使って削る。
 メルセデスは、「神の手」を持つ職人が手でなぜて凸凹を探って削る。
 それのほうが精度が高い。そして神の手を持つ人が何人もいるそうだ。


③労働力の高齢化(講義資料7ページ、13ページ)

働く人が年をとって作業効率が落ちる
→ ベルトコンベアのスピードを落とす
→ コストアップ → 途上国との競争に負けてしまう...

日本でしか作っていないものならば、コストアップ分を転嫁できるが
普及品・汎用品では、転嫁できない。

東京圏はものすごく高齢化した人口構造になるので、労働力の
高齢化は「これから大問題になる


④流通の縮小(講義資料4ページ)

 日本の流通は第3次産業の2/3と圧倒的な割合で、大きすぎる。
 日本は商品が街中に溢れていて、流通マージンが大きすぎる。

 付加価値を10とすると
 日本 製造4+流通6
 他国 製造8+流通2

 他国は売れる分だけ作るが、日本は作っただけ売る。
 機械化した生産システムによる薄利多売の宿命だ。


 日本の流通が大きくなったのは戦後のこと。

 借入金で設備を機械化し生産を拡大して、借入金を返すという
 サイクル。
 大量生産で生産コストを下げて競争力を高めるのだが、これは
 「作っただけ売る」必要があり、流通が大きくなってしまう。

 しかし、2010年代のいずれかの時点でGDPはマイナスに転じる。
 労働者数の減少に生産性の向上(主に機械化)が追い付かなく
 なるからだ。

 GDP = 労働者数 × 生産性
 ~1988 (+)   (+)
 1999~ (-)   (+)


 いま都市再開発は「面開発」になり、民間が推し進めている。
 その核は商業店舗・業務(主に流通)だ。
 将来、流通が縮小すると、民間の開発意欲は減退する。
 官にはお金が無い。
 その時のまちづくりをどうするか、考えなければならない。

500万人!


ちぃバスの累計乗客数が、500万人を突破したそうだ!

便利だもんね。
収支は厳しいようだけど、港区のサポートもあるようだし
これからも運行を続けてくれるでしょう。

来年2月の延伸も楽しみだ。
 

2009年9月17日木曜日

シャトーJUNのワイン


ファッションのメーカー(...だと思う)の「JUN GROUP」がワイナリーまでやっているというのを港南の店で知って、興味を覚えて赤のハーフボトルを呑んでみました。

うん。

普通に美味しいと思ったよ。値段とちゃんと釣り合ってる。
普段使いのワインにちょうどいいかな。

さすがファッションの会社だけ合って、ラベルが格好いいよね。
 

Tokyo Art School


東京に足りないものを考え、変えていくために、さまざまな
角度から東京を見つめなおすレクチャー・シリーズ。

8月23日にあった1回目の「東京の解像度」にいってきた。
写真家の畠山直哉さんと、社会学者の毛利嘉孝さんのレクチャーだ。
会場は代官山のヒルサイドテラス。


 

「東京に無いものを考える。そしてこの先10年、何をするか」
参加者それぞれが、このレクチャーシリーズを通して、
歴史的、地理的、空間的に東京をマッピングしていく。
何があるだろう?
そして、何が出来るだろうという仮説を自らが立てていくことが
レクチャーシリーズの目的だと森さんから説明があった。


まずは畠山さんの話。

見慣れたものも写真にすることで、「異化」「距離化」されて
新しい気づきがある。
例えば、自分の部屋を写真に撮ってみると「俺の部屋って
こんなに汚いの?」と驚くように。



東北から出てきた畠山青年には、東京は密集していて、
ぎゅうぎゅうに物が詰まった、写真が撮り難い場所と感じられた。

その彼がモチーフにしたのは東京タワー。
高層ビルは嫌いだけど、高いところに上って自分の街を見下ろす感覚
に興味を持つ矛盾した気持ちもある。

活動を通して気づいた、東京のフィジカルな特徴は「常に工事中」。
「世界の醜い都市の中で最も美しいのが東京で、時間をかけて感覚を
 チューニングしていけば、その良さが見えてくる。」という。


表現では工夫を積み重ねている。
ただシャッターを切るだけでは、街の変化が記録されてしまうので
渋谷川の水に映った街をさかさまにして表現してみたり。

渋谷川の暗渠に潜って写真を撮ってみたり。
それは近隣の人から罵倒されたりと、たった一人での苦労作業だけど、
「都心で自由を味わった」体験だという。
その作品を見て、畠山さんの支障が10数年ぶりに電話をかけてきて
暗渠の奥で勉強会を開くことの相談を受けたのは嬉しかったそうだ。

いまは山手通りの工事中の写真を撮り進めている。
その風景には、計画する人、工事する人、使う人・行き過ぎる人、
周りに住む人、それぞれのつながりが無いことが感じられる。
消費するだけでない、関わり方は何だろうか?


次は毛利さんの話。

ストリートはたまたま通った人が見る風景であり、
都市は「移動中の人」で成立している。(ホームではない、移動性)



以前の東京は、場所毎に違いがあった。
それが、だんだんと無機質な顔になり都心が似てきた(JUSCO化という)が、
これはマネーの力が大きい。

いま、見たくないものを見えなくする力が働いている。

街は誰のものなのか。
下北沢での市民運動を毛利さんは紹介した。駅前開発に反対するんだけど
一昔前の思想性のものとは違って、そこに住む人に加えて、外の人もやって
来て参加している。
こういうのは東京で今活発になっている。
例えば、路上解放戦線、246ギャラリー、246星とロケット、just doiteなど。


(スライドの写真)
文化、美術、音楽が90年代から変わった


続いて、二人のトークになった。

毛:写真の中に人が写っていない。
畠:人の写真を見るとぼくは悲しくなる。写真好きと言っても
  撮るのが好きな人と、見るのが好きな人がいるように
  人が写っている写真が好きな人と、好きでない人がいる。
  それと写真に働く力学があって、同じ時間、空間を共有するのは
  イヤなのが写真家。
  そして映画の先祖を写真に求めるのは間違い。

毛:物を見たいように見ている。想像力を重ねてみている。
  現代人は、目の前の世界が得体の知れないもの、それを
  コントロールしながら懸命に生きている。

畠:想像化されたビジョンに近づけるテクニックが写真には必要。
  アンダーグラウンド・渋谷川では、テクニックを使わなかったので、
  汚く写らなかった。

毛:東京は大きいのに、その大きさを気にしないで生きている。
  こんなに大きなエリアを一つの概念で捉えていることに
  無理があるんだけど
  東京を「東京」にしたいという圧力がある。
  日本中を東京にしたいのだろうか?
  都市の不安をなくしていこうとする動きと同じベクトルだ。
  のぺーとした社会になったら、何を撮る?

畠:写真を撮る理由は驚き。
  アートがすべからく社会参加するべきとは思っていない。
  ぐずぐずもひっくるめて世の中を考えていかないと。

毛:今ある世界に慣れてしまうことへの拒否が心の中にある。
  慣れ親しんでいくことの安心感と同時に、そっから出たい
  という望み。旅、違う人間関係、写真、言葉などの道具を
  使うこと、これは美学的な概念として近代に確立された
  (もともと深いところにある欲求)。



アートの存在意義は?
畠:「世界をもう少し良くしたい」という気持ちを持っているアーティ
  ストは多い。でも、全ての表現をそこに還元するのは良くない。
  アートは物体ではなく、その実態は一つの精神活動だ。

毛:美術と呼ぶ代わりに「アート」を使っている頻度が高くなってきた。
  美術概念の変化、アートは大きくなっている。

畠:明日は今よりも良くなればいいは、誰もが持つものだけど、それを
  アートの目標にする必要は無い。
  ぼく達を縛っているもの(モノの見方)からどうやって自由に
  なっていくか、はアートの課題だ。

Q どこの価値基準を置くか。
毛:かつての哲学者に与えられていた役割を、今、アーティストが
  担っている。
  社会はそれをどう活かすべきか?

畠:80年代はモノがキーワードだった。そこで写真は物質と映像との
  関係だから、それ以降の言論の対象になった。
  いまアート以外の映像の人は、フィルムが無くなることに
  誰も心配していない。

アートプロジェクトには矛盾、難しさがある
畠:ぼくはアートプロジェクトには合わない。自分でやるタイプ。
毛:イベントみたいになりすぎている。
畠:地域の作家とその場所でやることが大事じゃないのか。



今回のレクチャーでは、
写真家・畠山直哉の目に映った東京の姿を追体験し、
そして制作の姿勢を知った。
社会学者・毛利嘉孝による時代と文化的背景の解釈と、
何かが作られることは何かが壊されると同義で、このバランスを
どう考えるのか
、そして「街は誰のものか」という指摘、
が興味深くて印象に残った。


次回は9月19日。「オルタナティブ・スペースの歴史」として
小池一子さんと白石正美さんのレクチャーになる。
 

2009年9月16日水曜日

イチローを祝う声


イチローの9年連続200本安打達成を祝う広告が続いている。
品川駅の広告も、15日にチョットだけ変わっていた。
あらかじめ準備していたんだね。




 

新聞でも複数の会社から全面広告が出いていた。


108年ぶりの記録更新というのだから、すごいね。
「イチローはヒットを打つのが当たり前」と思い込んでいる人でも、
改めてびっくりするだろう。

ちなみに、いまマリナーズはアメリカン・リーグ西地区の3位。

不動の一番を生かして、来年こそは優勝争いに絡んでほしいね。